お役立ち情報 お役立ち情報

お役立ち情報

【2019年最新版】医学部受験のトレンドを知ろう! 学力だけでは受からないことも?

Share

人物評価重視、定員の減少傾向、過密日程化など、医学部受験を取り巻く環境は変化し続けています。これらの傾向を知らず、古い情報を頼りに大学選びをしてしまうのはとても危険! 2019年度の傾向から、2020年度に向けた医学部受験のトレンドを知りましょう!

過去20年で初めて志願者数が減少に

2019年度は、医学部志願者数の増加傾向は落ち着き、国公立大学の前期日程の志願者数は2018年度に比べ4%減、私立大学はのべ受験数が10%減となっています。志願者数が減少したのは過去20年で始めての出来事で、大きな変化と言えるでしょう。

とはいえ、合格のハードルが下がったわけではありません。例えば、名古屋市立大学では志願者数が2018年度より69%と大きく減っていますが、合格者のセンター試験平均点は2018年度が89.1%、2019年度が89%と変化はなし。つまり、学力の低い人たちの志願数が減っただけで、合格に必要な水準は変わっていない、ということです。

二段階選抜を厳しくする傾向に

名古屋市立大学が大幅に志望者数を減らしたのは、センター試験の点数を基準とした二段階選抜を厳しくしたことが理由と言われています。二次試験に進むために必要なセンター試験の得点を2018年度よりも高く設定した、ということです。二段階選抜の基準を厳しくする傾向は他大学にも見られ、筑波大学でもセンター試験での選抜基準を厳しくしたことにより、二次試験の受験者数が300人近く減りました。こうした傾向を生む理由としては、二次試験の受験者数を減らすことで、面接試験に時間をかけ、より正確に評価できるようにする狙いがあると言われています。このことは、後段で説明する人物評価重視の流れが大きく影響しています。

二次試験の配点比率を高くする大学が増加

全体的な学力の向上に伴いセンター試験での得点の差が出にくくなったことで、二次試験の配点比率を高くする大学が増えています。2019年度では、新潟大学が二次試験の配点を450点から1200点に引き上げ、また浜松医科大学はセンター試験の配点を半分にすることで、二次試験の比率を高くしています。さらに、2020年度は大阪大学が二次試験の配点を600点満点から、1800点満点に大幅に上げると発表しています。志望校のセンター試験と二次試験の配点比率がどうなるのか、しっかりと調べておきましょう。

定員を減らす大学も

医師不足解消を目的とし、2007年度から文部科学省の主導で、限定的に各大学が医大生の増員施策を進めていました。しかし、昨年あたりから施策の期限が切れた大学が出始め、2019年度では東北大学が5名減、筑波大学が10名減、大阪市立大学が15名減と、定員を減らしている大学が増えてきています。定員が減ることで、合格倍率にも影響を与えるので、志望校の定員に変更がないか、チェックしておきましょう。

人物評価を重視する流れが顕著に

近年の医学部受験における最も大きな変化として、「面接での人物評価重視」があげられます。例えば筑波大学では、2018年度は面接試験の配点が200点だったのが、2019年度では適正試験も含めて500点と大きく変更になっています(英語、数学、理科の配点は各300点)。

適正試験では、STC(文章完成法テスト)が導入されており、「私の親は…」「死とは…」といった文章の冒頭だけが60項目ほどあり、その続きを書いていく、という試験形式になっています。書く内容によって個人の人間性や医師としての適正を測るのが目的で、特別な対策はなくその人が本来持つパーソナリティーが評価されます。その他に、2019年度から山形大学が面接に配点を加えるように変更するなど、唯一面接試験がなかった九州大学も2020度から面接を導入したり、人物評価を重視する流れは今後も続いていくと予想されています。

面接重視で試験日程や形式にも変化が

面接重視の流れは、試験日程にも影響を与えています。例えば、名古屋市立大学では、2020年度から2日間の試験日程のうち、1日目に全ての学科試験を行い、2日目は面接試験だけ、というスケジュールに変更します(2019年度までは2日目に理科の試験と面接試験を実施)。集団討論でのテーマを複数設けるなど、面接にかける時間も長くする狙いがあるとされています。

また、面接形式も変化しており、東京慈恵会医科大学、千葉大学では、MMI(Multiple Mini-Interview)という面接形式が行われています。これは、複数の面接室を回りながら、それぞれの部屋で1対1の個人面接を行う手法で、面接官による評価のバラつきを解消し、より正確な評価を行う狙いがあります。

面接と一言で言っても、多様な形式があるので、事前に練習することがとても大切です。志望大学の過去の面接テーマや実施形式を知り、早めに対策を取っておきましょう。また、早い段階で医師像を考え話せるようにしておき、普段から医療関係のニュースにアンテナを張っておくことも大切です。

私立大学は後期試験を増やす傾向

国公立大学を不合格となった受験生の受け皿として、私立大学は後期試験を増やす傾向にあります。2019年度から杏林大学、久留米大学が後期試験を新たに始め、愛知医科大学はセンター利用の後期試験を開始、藤田医科大学はセンター利用と一般試験を合わせた後期試験での定員を10人から15人に増やしています。国公立大学を目指しているけど、滑り止めとして私立大学も受けておきたい、という人はセンター利用を活用できる私立大学の後期試験をチェックしておくとよいでしょう。

過密日程では、受験スケジュールにも要注意

2019年度はセンター試験が1月19日、20日と遅めの実施だったため、私立大学の試験日程の多くが重なる結果になりました。2018年度は3つの大学の試験日程が重なっている日が2日間だけでしたが、2019年度は4つの大学の試験が重なった日が2日間、3つの大学の試験が重なった日が2日間と多くの大学の試験日が重なったのです。こうした日程のなかで、どの大学をどういうスケジュールで受験するか、という戦略がとても大事になってきます。

例えば、東海大学は偏差値を基準に合格判定を出します。2019年度では、2日間ある試験日のうち、1日目は同じ日に東京医科大学の試験があり上位層はそちらを受けることが多くなり、2日目は試験があるのが東海大学だけのため、東京医科大学を受けない上位層も来るので全体的に受験生の学力レベルが上がることが推測されました。つまり、1日目に受験した方が学力の高い人が少なく、偏差値も上がりやすいので合格率も高まる、ということです。このように、1日違うだけで試験の結果に大きく影響を与えるので、試験日程を慎重に組む必要があります。

これら、2019年度の医学部受験の傾向は2020年度も続くと予想されています。近年の試験トレンドを踏まえながら、慎重に受験大学を選ぶことが大切です。自分一人で調べようとしないで、予備校や塾、学校の先生に相談し情報収集をサポートしてもらいながら、合格に近づく受験戦略を考えてみましょう!

Share