合格ストーリー 合格ストーリー

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受験勉強での不安は一人で抱え込まず、身近な人に話して前向きになろう

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どうして、自分は医学部を目指すのか。受験生活の不安とどのように向き合うのか。見事、合格を勝ち取った現役医大生に、医学部への思いや不安との向き合い方を聞き、合格までの軌跡を辿る連載シリーズ「合格ストーリー」。
今回お話を伺ったのは、二浪を経て、念願の国公立大学医学部に合格したA.Sさん。不安を感じやすい彼女の受験生活を支えたのは、家族のサポートでした。また、二浪目から勉強スタイルを切り替えたことで、成績を大きく伸ばすことにも成功したそうです。そんなA.Sさんに、合格までの道のりを伺いました。

医学部を目指したきっかけはなんでしたか?

親が医者だったこともあり、まさに背中を見て自分もやりたいなと思ったのがきっかけです。具体的には中学3年生ぐらいから医学部への進学を考え始めました。高校は進学校に進み、学校の授業をしっかりと受け、テスト勉強もしていました。もともと暗記は得意だったので、暗記科目は高い点数を出せたのですが、数学が苦手で赤点ほどはいかないですが、苦労したことを覚えています。

高校時代は部活などはやっていましたか?

バドミントン部に入っていて、練習にはしっかり出ていましたね。高校1〜2年生の間は塾には通っていなかったので、学校の授業の復習とテスト勉強をし、部活にも励むという毎日でした。高校3年生の5月で部活も終わり、塾にも通い始めて、いよいよ受験対策を本格的に始めました。塾は講義スタイルの大手塾に通っていて、講義を受けて、自習も重ねていました。

現役での受験はどのくらいの数受けたのでしょう?

国公立を目指していたので、前期後期でそれぞれ1つずつ受けました。学費の都合や実家から通いたいという思いもあったので、東海圏エリアの国公立に絞っていたんです。結果は残念に終わりましたが、私立は最初から考えていなかったので、数多く受けておけば…という後悔はありませんでした。勉強時間が足りてないという自覚もあったので、もう1年頑張ろう、という気持ちにはなれました。

親は医学部を目指すことに関してはどのように感じていたのでしょうか?

親からは直接「医者になってほしい」、と言われたことはありませんでした。自分で興味を持ち始めて、会話の中でも医者という仕事について聞いたり、知りたいという雰囲気を出したりしていたので、「医学部に行こうと思っている」と言った時も、それほど大きな驚きはなかったと思います。浪人が決まってからも、特にうるさく言ってくることはなく、応援してくれました。

受験生活では、周囲のサポートも活用することが大切だ(画像はイメージ)

一浪目はどのように過ごしていましたか?

予備校で講義を受けながら、夜まで自習をする、という毎日でした。基本的には予備校のリズムに合わせながら、勉強をするスタイルです。1年間、自分なりには手を抜かずに頑張ったつもりでしたが、またもや残念な結果に終わりました…。受験は現役時代と同じく、国公立のみ。ただ、中期で薬学部だけが合格していて、「薬学部に進もうか…」とすごく迷いましたね。

最終的に、二浪を選んだ理由は?

まだ、自分の中でやり切れていない、という思いがあったんです。とはいえ、二浪目で受かるかどうかもわかりません。周囲も一浪で合格する人が多い中、本当に迷いました。でも、最初に抱いていた「医者になりたい」という思いに立ち返って、もう一度挑戦しようと決めたのです。親も嫌な顔一つせず、この挑戦を認めてくれました。本当に感謝しています。

なるほど。とはいえ、二浪目となると、精神的にも大変だと思います。

そうですね。もともと不安を感じやすいタイプでしたし、時々お腹が痛くなる…なんてこともありました(笑)。でも、そんな時は2つ年上の姉に、不安な気持ちを正直に話していました。実は、姉も同じ大学の医学部に通っていて、一浪を経験しています。身近に、同じ道を歩んでいる存在がいたのは、自分にとっては大きかったです。

「勉強に手を抜いているわけじゃないから、自信を持っていいんだよ」といった感じで、いつも励ましてくれたので、乗り切れたのかな、と思っています。

そうした相談相手、話し相手がいるのは安心ですよね。

自分一人で考えていると、どうしてもネガティブな方向で考えすぎたり、凝り固まった考えに執着したりしまいますから。家族や受験仲間、先生やチューターなど、身近にいる人に不安感や焦りなど正直な気持ちを伝えながら、受験と向き合っていくのがいいと思います。

二浪目で、無事に合格しました。勉強方法など、変えたことはあったのでしょうか?

二浪目から、講義は受けず、自習中心のスタイルに切り替えました。これが、自分には合っていたようで、二浪目から模試の成績もグンと上がったのです。講義だとどうしても受け身になってしまいますし、本当に自分が埋めなきゃいけない知識などが抜けてしまいがちです。自習に切り替え、自分ができていないところをピンポイントで勉強するようになってから、インプットの質も高まって、成績にもつながったのかな、と思っています。

それから、ある程度試験にも慣れてきたのも大きかったかなと思います。試験は独特の雰囲気がありますので、その中で最大限のパフォーマンスを発揮するのは大変です。二浪目ということもあって、試験の雰囲気にも慣れ、自分の力を発揮できたかな、と思います。

Aさんが実際に使っていた参考書。自分に合う勉強スタイルの発見も重要だ。

最終的には、希望であった東海圏エリアの国公立大学に合格しました。合格を知った時はどんな気分でしたか?

当たり前ですが、すごく嬉しかったですね。同時に、「やっと終わった…」という気分もありました。すぐに家族に連絡したのを覚えています。みんな、とっても喜んでくれました。受験生活というのは本人も大変ですが、家族にも心配をかけますから、みんなも安心したのではないでしょうか。

医学部での生活はどうですか?

聞いていた通り、テストの量が多いので、復習やテスト勉強に追われる日々です(笑)。でも、友達と旅行に行ったり、アルバイトをしたり、勉強だけではなくて、キャンパスライフも楽しんでいますよ。将来は臨床医を目指していて、技術や知識が高いだけでなく、人間力があり、コミュニケーション能力の高い医者になることを目指しています。そのためにも、今の時期からいろいろな人と話をしたり、自分なりの意見を持つことを大切にしていきたいと思っています。

最後に、受験生にアドバイスをお願いします。

私は二浪目で勉強法を切り替えたことで、成績が上がりました。私の場合は自習スタイルが合っていたのですが、もちろん講義スタイルが合っている人もいると思います。伸び悩んでいる人は、もう一度勉強スタイルを見直してみるのもいいと思いますよ。それから、メンタルの部分では身近な人のサポートに頼ってください。自分の中に気持ちを閉じ込めてしまうと、なかなかネガティブな状況から抜け出せませんからね。

それから、最後は自分がどれぐらい「医学部に行きたい」という強い思いを持てるかも重要です。最終的に、やるのは自分です。落ち込んだ時、不安でいっぱいな時は周りに頼り、そして「どうして医学部を目指しているのか」という根本的な部分を見つめ直して、ぜひ前向きに取り組んでください。

東海圏エリア国公立大学医学部3年生 A.Sさん
東海圏進学校卒業後、二浪を経て合格

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