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「思考法の改善」で成績がうなぎ登りした3年間の浪人生活

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首都圏大学医学部3年生 S.Rさん
3浪を経て一般合格

どうして、自分は医学部を目指すのか。受験生活の不安とどのように向き合うのか。見事、合格を勝ち取った現役医大生に、医学部への思いや不安との向き合い方を聞き、合格までの軌跡を辿る連載シリーズ「合格ストーリー」。今回お話を伺ったのは、3浪の末医学部に合格したR.Sさん。浪人時、予備校の先生に思考のクセを指摘され、根本から改善をして成績を伸ばしてきたRさんの合格ストーリーを詳しく聞かせていただきました!

医者を目指したきっかけを教えてもらえますか?

もともと料理が好きで、料理人になろうと考えてたんです。中学2年生のときに、自分の将来を真剣に考えるタイミングがあったんですけど、そのときに「引退をせずに、死ぬまで働きたいな」と直感的に思いました。長い間働ける職業を考えたときに、料理人よりもお医者さんなのかなと思ったのが最初ですね。

そこからは医学部に向けた勉強をずっとされてましたか?

いいえ。本格的に始めたのは高校卒業後です。ずっと医者になりたいと思ってはいたのですが、高校受験に失敗して、第3志望の学校に進学したんです。そのときは悔しさで一時的には勉強を頑張ったんですが、結局は部活のハンドボールに一生懸命な体育会系の高校生になっていました(笑)。

高校は進学校でしたか?

進学校でした。ただ、医学部を目指す人は少なく、部活に打ち込む人が多い公立高校です。映像授業の予備校には通ってはいたんですが、部活を引退した後でも成績が上がることもなく、そのまま浪人に突入しました。

浪人では予備校に通われてましたか?

医学部受験専門のメディカルラボに通っていました。結果3浪することにはなったんですが、1浪目からちゃんと勉強はしてましたよ。毎日朝から18時まで授業で、その後は予備校に残って自習する毎日でした。たまに日曜日に、現役で大学に合格した友人とキャッチボールをして息抜きしてたのを覚えています。

印象的なエピソードなどはありますか?

英語の先生にある日、僕の思考法のクセを指摘されたんです。基本的な論理的思考が一切できておらず、間違った頭の使い方がクセになってしまっていて、全教科に悪い影響が出てると言われました。その先生は、アメリカの大学を出た後、帰国して予備校の先生をやりながら、個人で自閉症患者の教育の活動などをされているいわば「脳のプロフェッショナル」でした。その先生に指摘された“悪いクセ”を2浪目の秋くらいまで訓練して矯正していきました。

長い闘いだったんですね。その訓練が終わったときは成績は伸びましたか?

伸びました。でも2浪目の受験は志望校に1点だけ足りなくて。それで落ちちゃいましたね。1点という僅差で落ちることもあると、改めて医学部受験の怖さを実感しました。化学だけずっと得意だったんですけど、英語と数学が足を引っ張っていて、3浪目はその2教科に注力しました。

具体的にどのようなことをされましたか?

メディカルラボの先生に数学的な物事の考え方を一から叩き込まれました。思考のクセのトレーニングの延長ですね。ただ計算して解いて終わりではなく、問題文を見てまずは構造を理解して、そこから答えまでの思考プロセスをフローチャートという形で設計する。そのあとに計算を進める。これを徹底的に実践していきました。

考えながら解くのではなく、1回解き方を考えて作りきった後に計算に着手することで、計算ミスが減り、数学の成績がどんどん上がっていきました。それに付随して、物理の点数も上がっていきました。同じ理系科目ということで、根本的な頭の使い方、問題への向き合い方が数学と共通していたんです。物理のほうが使用される法則や原理が少ないので、俯瞰することで容易に解けるようになっていきました。

すごい…。英語はいかがですか?

数学で鍛えたロジカルな考え方は英語にも通じました。普通英語は、より多くの英単語や文法を暗記して臨むと思うんですけど、僕の場合最低限だけ覚えて、あとはその場で文章の構造にあった文法を一から考えていく。どんな長文でも、SVOCをつけて、構造から理解するようにしました。英文は、結局脳内で日本語に変換されます。日本語の構造について深い理解がないと本当の意味で英語力はつけられないので、国語の勉強を3浪目で始めました。最後には東大の2次試験の問題も解きましたよ。同じく浪人をしている友達にその話をすると、「今さら国語!?」と驚かれましたが、英語の点数も伸びましたし、信じてやってよかったです。構造を理解して、1から思考するという方法は、一度身につけてしまえば全部の科目に生きました。

成績はどのくらい伸びましたか?

苦手だった数学は、3浪目の受験期には70を余裕で超えるようになりました。全ての教科が同様に伸び、おかげで合格できました。

合格の瞬間は覚えていますか?

たまたま合格発表の前日が兄の結婚式だったんです。朝まで兄弟で遊んで、寝たのが朝でした(笑)。お昼過ぎに起きて、「そういえば今日合格発表かー」と思ってスマホを開いたら、友人から「お前もおそらく受かってるよ!」とLINEが入ってました。ネット上で見たら友人の言う通り合格してて、ぬるっと合格を知りました。合否の知り方は別として、めちゃくちゃ嬉しかったですよ。

ご家族のサポートはどのようなものでしたか?

とにかく自然体でした。変にプレッシャーをかけることもなく、自然に接してくれましたね。後から聞くと、僕が予備校から帰宅したときは無理して明るく振舞っていてくれたらしいです。その気遣いが嬉しかったです。

一番辛かった経験を教えてください。

英語と数学の先生は、すごくストイックでしたね…(笑)。熱心な指導をしてくれるので、横で仮眠していた別の浪人生に「あなたのせいで寝れなかった」と言われるくらいでした。でも僕自身本当に変わりたかったので、担当替えは考えたことがなかったです。なんとしてでも医学部に行きたい僕の思いに、真摯に付き合ってくれた先生たちのおかげで合格できました。

最後に医学部を目指す受験生に一言お願いします!

僕は医学部に合格するまでは、1つも成功体験がない人間でした。成功体験がないうちは、何かに立ち向かうのって難しいと思います。でも逆に成功体験があれば自信もつくし、自分なりの戦い方もわかってくる。浪人での成功体験のおかげで、今は自信を持って何事にも立ち向かっていけます。みなさんもどうか頑張って、「医学部合格」という成功体験をつかんでください!

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