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偏差値40台からの大逆転! 徹底的に無駄を省いて勝ち取った医学部合格

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東京慈恵会医科大学6年生 I.Mさん
一浪を経て合格 24歳

受験生にとっては、情報収集も受験対策の内のひとつ。ただ、何をどうすればいいのかわからないという人も多いのでは。
今回の「合格ストーリー」では、一浪を経て日本医科大学合格を果たしたI.Mさんにお話を伺いました。現在5年生のI.Mさんは、自ら行った分析と戦略で無事、医学部合格を掴み取りました。高校時代はあまり勉強をしなかったという彼が、1年で目標を達成するまでにはどんなストーリーがあったのでしょうか?

医学部を目指すようになったのはいつ頃ですか?

かなり遅めだと思うんですが、高校3年生の12月頃、願書を出す直前です。その時期に「将来の職業をもう一度振り返ってみよう」とふと思いついたことがきっかけでした。私の家は土木関係の会社を経営しているので、後を継ぐという意味も含めて、それまでは建築学科を希望していました。家を建てることを仕事にして、人のために何かしたいというのが元々の考えだったのです。しかし、得意とする理系分野で最も人のためになる職業といえば…と改めて考えを巡らせ、最終的に行き着いたのが医師でした。生命、健康という、人にとって一番根本的でかけがえのないものに携わる職業がいいなと思い、医師を目指すことにしました。家族には大反対されましたし、粘って話し合いましたね(笑)。

医学部進学を決めたときの成績はどれくらいだったんですか?

当時通っていた高校では、下から10番目に入るくらいで、偏差値も50に届いていなかったと思います。文化祭や体育祭の行事に委員として取り組んでいて、元々がっつりと勉強する方ではなかったんです。12月までは私立大学の建築学科に入れればいいかなぁ程度に考えていましたし、それを念頭にした勉強をしていました。当然医学部に入れる成績でもなかったので、勉強し直して目指すことにしました。

現役時代は医学部も受験したんですか?

学費のことも気にしなければいけなかったので、学費が安い日本医科大学、昭和大学に出願しました。もちろん引っかかることはなかったです…。医学部以外では、センターで出した芝浦工業大学には受かりました。早稲田大学、明治大学も受験しましたが、だめでしたね。浪人して医学部に行くということは自分から親に話していて、「一浪で国立に行くならいいよ」と1年の猶予をくれました。「それでもだめなら父親の会社にでも入って働け」という感じでした(笑)。


浪人生活はどのようにスタートしましたか?

まずは医学部の大学受験に関する知識を集めることから始めました。また、自分でガツガツと勉強する方が得意なので、全部の科目を勉強できる駿台に通い始めましたね。国立医学部コースという、高校のように朝から夕方までの時間割が組まれているもので、平日の日中はそこで過ごしていました。あとは、横浜駅に個人経営の自習室のレンタルスペースがあったので、そこを借りて勉強するようにしました。家では集中できないので、基本的にその自習室と駿台で勉強していましたね。

1日のスケジュールは、朝6時起床、7時〜8時半は自習、その後に講義で、17時〜23時半までは自習していました。目標としていた1日の勉強時間は16時間です。遊びたいとか、気が逸れる欲求はあまりなく打ち込めるタイプということもありますが、お金と将来がかかっているプレッシャーが大きかったので、それくらいはしないと絶対無理だなと考えていました。

塾や自習ではどんな勉強方法を実践していましたか?

センターの勉強もしていなかったので、高校1年生くらいからの内容をやり直し、Next Stageなどの学校でも使われている参考書を読んだりしました。講義でレベルの高いことを学び、自習で足りないところを補うようにしていましたね。

最低限、私立には受からないとだめだと思い勉強をしていましたが、ある時、医学部は理工学部よりも理科の配点が高いことに気が付きました。特に私立では、理科に対して物理も科学も同じくらいの配点をくれていたので、理科が好きだった私はそこを突き詰めようと考えたんです。「そこさえ落とさなければ点数を半分もらったようなものだな」と、好きな科目を伸ばすことを最優先にしました。逆に、苦手な英語は変にやり過ぎると受験に間に合わなかったり他の科目を圧迫するので、足を引っ張らない程度のレベルに留めました。私の場合は1年しかなかったので、得意な2科目にはやり過ぎるくらいの時間を費やして、残りは肝だけを抑えることに徹底しました。

学力はどれくらい伸びましたか?

8月頃の模試では物理全国1位、化学全国4位まで上がりました。英語はあまり伸びず、偏差値でいうと50程度、数学はある程度やっていたので60程度だったと思います。この頃なると、物理・科学に関してはどんな問題が来ても大丈夫な状態でした。秋は志望校を考えつつセンターの勉強も始めていて、英語もある程度できるようになっていました。

大学はどのように決めましたか?

私立は行けるところ・行けないところが学費ではっきりと分かれていたので、学費で線引きしてあとは偏差値順で判別しました。国立は横浜市立大学や千葉大学などの関東圏を考えていましたが、センターを受けて点数が上がってからじゃないと決められないところがあるので、細かくは決めていませんでした。情報収集は、ネットを見たり、パンフレットを自分で取り寄せていましたね。実際に大学を決めたのは11月頃です。


大学の対策はどんなことを重視しましたか?

私立の単科大学の場合、受験問題を作る先生はそんなに多くないので、どの科目も傾向がかなり似るんです。なので、大学ごとの古い過去問を、傾向が変わっていない限りは全部解いて、頻出部位に関しては深い知識まで入れたりしました。この辺りも自分でやっていましたが、そこまで大変ではなかったです。

例えば化学の有機・無機・理論は、出題される割合や、「この分野に関しては深いことを聞かれるな」とか「この分野に関しては一般の教科書レベルだな」というようなことに気付き始めるんです。先生が変わらない限りは大きく問題が変わることはないだろうと思い、効率よく勉強できましたね。この方法ならコストパフォーマンスもいいですし、無駄な勉強をせずに済みます。

徹底的に無駄を省いて、効率的な勉強を重ねているのがわかります。浪人中、周囲のサポートはどうでしたか?

医学部受験に賛同してもらえるとは思ってもいなかったので、一浪のためにお金を出してくれた家族には感謝です。これに尽きます。無理を言って猶予をもらったので、無事合格できて本当に良かったです。未だに「1年で受かると思わなかった」と言われます(笑)。

最後に、受験生にアドバイスをお願いします。

スタートラインの成績では諦めないで欲しいです。最初は私も一般の理工やMARCHにすら受からない成績だったので、スタートラインは関係ありません。具体的なアドバイアとしては、ただ漠然と勉強するのではなく、どう勉強していくかを考えることが重要だと思います。成績が伸びない人の中には、全科目をやみくもに勉強して成績を伸ばそうとするいうケースをよく見かけますが、受験は全体の6〜7割を取ったら勝ちです。2科目を完璧にしておけば、残りの2科目が半分以下、たとえ40点くらい取ってしまっても受かるんです。僕はそう考えました。自分の得意科目を伸ばして、不得意科目を普通レベルに引き上げるくらいの方が楽だし、受験においては重要な戦い方だと思います。考え方は人それぞれなので、一人一人戦略は違いますが、今から受験に臨まれる受験生の方々には自分のスタイルにあった受験戦略を考えて臨んで欲しいと思います。

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