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受験には勉強と心のケアが大事!バランスを取って合格を勝ち取ろう

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名古屋市立大学医学部3年生 U.Aさん
一浪を経て一般入試で合格

決して簡単ではない医学部合格までの道のり。どのような不安が付きものなのか、勉強法や予備校選びは何を基準にすればいいのか。受験生の気になる疑問や悩みに答えてくれる現役医大生の様々な受験話をインタビュー形式でご紹介する連載シリーズ「合格ストーリー」。
今回お話を伺ったU.Aさんは、農学部受験失敗という経験を経て、名古屋市立大学医学部に合格しました。生活の変化などで一度は農学部を目指した彼女ですが、再び医学部受験を目指すようになった背景には、彼女自身の経験が大きく影響しています。自分に合った勉強方法から大学選び、そしてそれを取り巻く環境について伺いました。

医学部を目指すようになったきっかけは何ですか?

私が子供のころから祖父が繰り返し言っていた「おじいちゃんの病気を診て欲しいなぁ」という言葉だと思います。祖父は医者を目指していたんですが、戦争の影響で大学にもいけず、夢を諦めるしかありませんでした。理科の先生だった祖父の話に子供ながらに興味を持つ私を見て「この子は理系だね」なんて言われたりもしていて、一種の刷り込みのおかげで医学部を目指すようになったのかもしれません。

高校生になってから、ストレスで体調を崩すようになり、脳科学や、心の健康、体の健康について興味を持ち始め、何冊か本を読みました。そういった経験から、同じ思いをする人を助けたいと思うようになったんです。

医学部は子供の頃からの夢だったんですね。

実は、高校3年生からは農学部を目指すようになったんです。子供の頃から植物には興味があったんですが、大きく体調を崩したり、祖父が亡くなったりと色々なことが重なって、私では医者になれないと考えるようになりました。

では、現役での受験は農学部を?

そうですね。でも、受験の段階で落ちたな、と思いました。元々は緊張するタイプではなかったんですが、一番の得意科目だった数学の1問目で計算ミスをしたんですね。そこから頭が真っ白になりました。農学部はA判定が出ていて、学力的には足りていたんですが、結局はこのことが原因で落ちてしまって。そこからは判定が信じられなくなりましたね(笑)。

浪人することに不安はありませんでしたか?

私大を受けていないので、落ちたら浪人するしかないなという風に考えていました。私の父も二浪しているので、まぁ許されるだろうという気持ちもありました(笑)。 通っていた高校自体も理系だと半分くらいは浪人していたので、それほどプレッシャーはなかったです。

なるほど。浪人が決まった後はどのような対策をされましたか?

農学部の合格発表の前から保身をかけて、資料をもらったりしながら予備校探しを始めていました。その結果、大手予備校の医学部対策クラスに入りました。科目は、数学、英語、ハイレベルの物理、科学でした。

予備校ではどのようなスケジュールで勉強していましたか?

朝は6時半に起きて、自習室が開いているので、朝8時から予備校に行って勉強していました。授業と自習を含めて21時くらいまで予備校にいましたね。予備校の授業用テキストをひたすら解くのと、予習を繰り返しました。そこから家に帰って、寝るのは12時か、それより遅かったと思います。

現役の時から勉強方法は変わりましたか?

予備校でもらったテキストを解いていました。現役時の失敗があるので、本番形式の勉強も意識しましたね。どこの大学でもいいから、とりあえず試験時間の120分をきっちりと測って赤本の問題を解くんです。夏休み頃から始めて、6大学分くらいは勉強したと思います。数学は得意な方なのですが、センターの数学に苦手意識があったので、4月からは1週間に2年分、夏休みは量を増やして、直前は毎日勉強するなどして克服しました。

苦手科目はどのように克服しましたか?

私は物理が苦手なんですが、苦手科目は、解けないしできないし「やりたくない!」って思ってしまうんですよね(笑)。これではダメだと思って、「1日3問解く」という風に自分の中でノルマを設定するようにしました。

浪人中、不安を感じることはなかったですか?

勉強しないとまた落ちるかも…という不安があって、眠れないことが多かったです。そんなときは、無理に寝ようとはせず、その時間を勉強に当てたりしていました。あまりいい方法ではないかもしれないですが、足りない睡眠時間は翌日のお昼に仮眠を取ったりして補っていました。

そんな時、ご家族からはどんな言葉をかけられましたか?

口出しはせずにそっと見守ってくれました。医療関係の家系でもないし、やりたいことがなければ大学には行かなくてもいいという考え方の家族だったので、否定もされなかったです。寧ろ、受験のことはほとんど知らなかったし、私が受験する科目も把握もしてなかったですからね(笑)。家族からのプレッシャーがなかったというのは大きかったかなと思います。あと、とにかく体調を気遣ってくれました。

現在の大学を決めた理由は何ですか?

京都大学の農学部を受験したときに、遠くに受験しに行くのは大変だなと思って、そこから近場の大学を中心に視野に入れるようになりました。名古屋大学も考えたんですが、現代文が難しかったんですよね。古文とか漢文ならまだしも、現代文の対策の仕方はわからないし、そこまで勉強もしていなかったので諦めました。じゃあ国公立で近場となると、名古屋市立大学だな、と思い受験大学を決めました。

合格が決まった瞬間はどんな気持ちでしたか?

まずネットで結果を見てから掲示板を見に行ったんですが、とにかく現実味がなくて、ずっとふわふわした気持ちでした。家族は「良かったね〜頑張ってたもんね〜」と言ってくれたものの、自分の中では問題が例年よりも難しくて手応えがあまりなかったのと、「落ちたかもなぁ」とか「でも一区切りは付いたかな」という風に考えていたので…。

実感した後も、受かったけどこの後は?と色々なことを考えましたね。これが遠方の大学だったら、部屋を決めないといけなかったりしてさらに大変だったと思うので、名古屋でよかったなと思います(笑)。

最後に、受験生にアドバイスをお願いします。

私はこれと言って気分転換をせずに勉強漬けでしたし、家族に申し訳ないという気持ちを持って、自分で全部抱え込んでしまっていました。なので、受験生の皆さんには、不安や何気ないことを話せる人、相談できる人を一人でもいいから持ってほしいなと思います。実際、私が昼に仮眠を取るようになったのも「寝られる時に寝るのはいいことだよ」だと予備校の先生に言ってもらえたからです。

勉強の面で言えば、何回も同じ問題を繰り返し解くのは意味がないと感じますね。それよりは、解けなかった問題のどこができなかったかを分析して克服したり、新しい問題をひたすら解く演習を大事にしてほしいなと思います。

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