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学校の先生と二人三脚で、基礎学力を鍛えて勝ち取った医学部現役合格

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名古屋大学 医学部5年生 J.Yさん
現役合格

どうして、自分は医学部を目指すのか。受験生活の不安とどのように向き合うのか。見事、合格を勝ち取った現役医大生に、医学部への思いや不安との向き合い方を聞き、合格までの軌跡を辿る連載シリーズ「合格ストーリー」。
今回は、地方出身で周囲に予備校や塾がない限られた環境の中で、学校の先生のサポートをフル活用し、見事に現役で国公立の医学部の合格を勝ち取ったJさんに話を伺いました。

医学部を目指したきっかけはなんでしたか?

明確なきっかけはないんですけど、親が医者だったことと、中学時代に水泳をやっていて、膝や肩を痛めたときに整形外科の先生によくお世話になっていたので、医者という職業を身近に感じていました。なんとなくではありますが「医者という仕事はかっこいいなー」と思っていて、意識はしていたんだと思います。

医者になることを想定して、高校を選んだんですか?

いえ、そうではありません。まだその頃は医師への道はぼんやりと考えていただけでしたし、地元が島根県で、高校の数も少なく、通える範囲での唯一の公立の進学校に進みました。どれだけ学力が高くてもその高校を選ばざるを得ないという環境でしたので、東大を目指すような人も、地元の大学を選ぶような人も同じクラスにいましたね。

どのような高校生活を過ごしていましたか?

1年生から医学部に特化した受験勉強をしていたわけではなくて、昔から続けていた水泳に打ち込んでいました。2年生の時は中国地方大会にも出場したんですよ。高校時代に、勉強以外で打ち込めたことがあったのはいい思い出です。
2年生までは、勉強は周りと同じペースで進めていましたが、定期テストに向けた復習などはしっかりとしていたので、模試では偏差値70台は取れていました。進学校ではあったので、進路選択のときにぼんやりと医学部受験を頭に入れるようにはしていたんですけど、本格的な受験勉強を始めたの3年生になったときです。

3年生で本格的に始めた受験勉強、どのような勉強をしましたか?

特に医学部受験に特化した勉強はしていませんでした。難関国公立大学を目指す周りの友人と同じような勉強をしていたと思います。具体的な対策、と言われたら、強いていうなら基礎問題をとにかく多くこなしていたのを覚えています。市販の参考書は英単語帳と受験直前の赤本を使った程度で、とにかく学校の教材を繰り返し解いていたんです。
本格的な受験モードに入ったのは、水泳を引退した後の3年生の秋でした。とは言え、今までの勉強の方針を大きく変えるようなことはしませんでした。周りに予備校や塾がないということもあり、頼れるのは学校だけだったので、学校の先生にサポートしてもらって、二人三脚で頑張りましたね。

実際にどのようなアドバイスをされましたか?

「先回りするくらいなら復習しろ」と言われたのは今でも覚えています。その教え通り、特に先回りして範囲を予習することはなく、授業で習ったことを繰り返し復習していました。特に数学は一番時間をかけて復習をしていましたね。
英語に関しては、とにかく音読をするように言われていました。ですので、模試などで解いた長文は全部一回通し読みをしていました。そうやって音読のスピードが上がると、精読のスピードと質も上がるようになったんです。加えて、主語と述語を把握しながら読めるようになりました。中学時代に英検を受けていたこともあって、英語は特に苦労することもなかったのですが、このアドバイスのおかげでより得意になった気がします。


他の教科はいかがでしたか?

国語は受験への影響度も低かったので、特に対策はしていませんでした。センター試験のマーク対策くらいです。他の教科ほど時間をかけていなかったので、ずっと苦手でしたね(笑)。
理科は、学校の授業で全範囲が終わるのが比較的遅かったので、けっこうギリギリでした。でもとにかく基礎を復習し、基礎問題の量をこなすことでなんとか勉強を進めていました。

第一志望の大学はいつ、どのような理由で決めましたか?

3年生で受験勉強を本格的に始めたときから、ずっと京都大学を志望していました。とにかく上を目指して勉強していこう、という思いからです。
センター試験が終わり、そこそこの結果だったんですけど、京都大学に届くかどうかは微妙なところでした。そのタイミングで担任の先生と改めて進路を話し合うことになり、浪人はしたくなかったのと、国公立にしか行く気がなかったこともあって、現実的な進路として名古屋大学の医学部を受けることにしました。ですので、決めたのはセンター後でしたね。

そこから二次試験に向けてどのように過ごしましたか?

まず名古屋大学の過去問に手をつけました。英数は比較的解けたのですが、理科はやっぱりまだ全然完成できていませんでした。もちろん対策は進めたのですが「理科は当たって砕けろ」という精神でしたね(笑)。運良く、僕が受験した年は物理がとても難しく、得意な人でも解けないような問題でしたので、とても運が良かったです。

結果、見事に現役合格。お話を聞いていると、特別な対策をしていた、というよりはコツコツと基礎を固めた結果だと感じます。

「応用ではなく基礎をひたすら」というのも、学校の先生のアドバイスでした。自分で勉強法を決めるというよりは、今までたくさんの受験生を見てきた経験のある先生の言うことに素直に従ったほうが確実だと思っていました。今考えても、あのとき先生のアドバイスを素直に実行して良かったと思います。
受験勉強を振り返ると、時間との戦いだった気がします。ひたすら効率と量を意識していました。この問題は何分というように事前に時間を決め、わからなかったら答えを調べる、といったようにとにかく前に進む意識で勉強を進めていました。

Yさんが高校時代に使用していた勉強ノート

家族や友人など、周囲のサポートはありましたか?

サポート、という意味では親には頭が上がりません…。特に母は毎日お弁当を作ってくれて、日常を崩さないよう常に自然に接してくれました。おかげで受験期も変にピリピリした雰囲気にはならず、いつも通りの毎日を過ごせましたね。
友人の存在も支えになりました。勉強を教え合うというよりは、一緒にそれぞれの受験勉強を進めていくといった仲でした。たまに模試の結果を自慢したり、逆に自慢されたり(笑)。一緒に同じ自習室で放課後に勉強して、他愛もない会話を交わして気分転換をする。そんな友人たちのおかげでしんどい受験期を乗り越えられたと思います。

最後に、受験生にアドバイスをお願いします!

とにかく基礎を徹底することが大切だと思います。応用問題も基礎がないと解けないし、仮に解けたとしても答えまでの思考の過程がわからないと、本番で結果につながりません。九九を覚えないうちには掛け算ができないのと同じです。基礎学力を徹底して鍛え、自分の行きたい医学部に合格できるよう応援しています!

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