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私立大、国公立大、医学部受験のそれぞれの特徴と相性のいい大学の見極め方を知ろう!

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同じ医学部を目指す中で、私立か国公立どちらを重視するのかで、試験対策、受験プランは違ってきます。それぞれの特徴、注意点をおさえておきましょう。

私立大は、受験者や合格ラインを左右する要因に着目

試験日が重複する場合は、勝負日と安全日を作る

強気に勝負する日と、受験生が比較的少なく安全だと考えられる日を交互に織り交ぜて受験するのが良いでしょう。勝負日と安全日の組み合わせは、大きな駆け引きとなります。どの日にどの大学を受験するか、どの日を勝負日にするかは受験指導経験の豊富な予備校講師などのプロに相談することをおすすめします。

理想的な受験日程の組み方は、二次試験も含めて連続受験は4~5日程度までが望ましいでしょう。これ以上連続する場合は、少なくとも1日は休みを取るようにスケジュールを組んでください。 疲れてくると、実力も十分に発揮できません。「一生に一度のことだから、死ぬ気で頑張る」と無理なスケジュールを立てる受験生も多いのですが、そのような無理をしていては合格できる大学も不合格になってしまいます。スケジュールはくれぐれも無理のないように立てましょう。

私立大は後期まで粘って合格のチャンスを増やす

合格が次々と発表されると、まったく合格していない受験生、志望校に合格できていない受験生、補欠合格しか持っていない受験生には焦りが生じます。どの大学でもそうですが、医学部受験は補欠合格を手にしていても、繰り上げ合格ができない場合もあるので、補欠合格していても決して安心してはいけません。

そこでおすすめしたいのが後期試験です。医学部受験は最後まで諦めなかった人が合格します。補欠合格しかしていない受験生も、気を抜かずに後期試験を受験してください。

合格ラインを押し上げる「奨学金制度」

これまで学費を理由に第一志望校を諦めていた学生が、奨学金制度の充実によって学べる可能性が出てきたため、優秀な受験生が今まで以上に集まり、倍率も偏差値も大きく押し上げられる結果となりました。大学は、優秀な学生を確保して医師国家試験の合格率を上げ、大学のイメージアップに繋げる狙いがあるので、今後も奨学金制度を充実させる私立大は増えてくるでしょう。

自分自身が奨学金制度を利用するつもりがなくても、大学側で奨学金制度が導入されると合格ラインが上がってしまうので、考慮しないわけにはいきません。志望校の奨学金制度導入は、自分が実際に利用するかに関わらず、気にかけておいてください。

国公立大は試験科目と配点の変更に気を付ける

センター試験は科目の選び方に注意

2012年度からセンター試験の理科と地理歴史・公民の実施時間、科目選択方法が大きく変わりました。ただし、新たな科目として倫理・政治経済が追加されたため、国公立の半数以上は倫理または政治経済だけの受験ができなくなったことは考慮すべき点です。入試直前で必要な科目が違った、といった事態にならないよう、早めに確認することをおすすめします。

この変更から理科、地理歴史・公民それぞれで2科目受験しても入試では1科目しか必要ない場合、第1解答科目が採用されます。ですから、センター試験の地理歴史・公民は最も得意な1科目で勝負するのが良いでしょう。

では、センター試験と二次試験で理科が合計3科目必要な大学ではどの科目で受験すべきでしょうか。まずは出題範囲がⅡまで含まれ、試験内容も難しい二次試験は最も得意な2科目を選択します。センター試験は1番目と3番目に得意な科目で受験するのが良いかと思います。併願する大学で、センター試験は1科目という場合も想定できるので、2科目受験した場合は、必ず第一解答科目を得意な科目にしておくべきです。

配点の変更を見逃すな!

試験科目が前年度と同じで一目見ただけでは何も変わっていないようでも、配点が変更されていることがあります。配点や試験が変わると、その科目の得意・不得意によって、自分が獲得できる合計点に差が出てきます。配点が変わっただけといっても、受験生にとってはかなり大きな意味を持つのです。受験校を決める際には、配点に至るまでしっかりと確認しておいてください。

「相性の良い大学」を見極めよう

D/E判定でも諦めない

模試判定の結果や自分の偏差値と志望校の合格者平均偏差値を比較するなど、型にハマった考え方で受験校を決めてしまうと、医学部受験で失敗しかねません。逆に、受験校の出題傾向と自分の得意・不得意、さらには性格までを考慮して受験校を決定すれば、到底受かりそうにないと思えるレベルの大学でも合格する可能性があるのです。

大学ごとの出題傾向の特徴を掴む

いくつかの大学の出題傾向の特徴を見ていきましょう。

東邦大学の英語は、医学や生物学の専門的な内容が多く、単語の注釈もないため難しいですが、数学や理科ではあまり難題は出題されません。大阪医科大学の英語は和訳のみで問題数が少なく、一つひとつの表現にこだわって考えないと得点が難しい傾向にあります。また、近年の傾向として数学と理科は英語の難易度と比べると難しくはないでしょう。どちらも難易度の高い大学ですが、英語が得意で理科が苦手な人はこのような大学を狙うことも検討すべきです。

数学と英語に自信があり、高校の調査書などで基準を満たしている場合は、公募推薦を利用するのも選択肢の1つです。藤田保健衛生大学、愛知医科大学、福岡大学などの公募推薦は、数学と英語の2科目受験。近畿大学は数学と英語に加えて理科が1科目となっています。合格した人の平均偏差値も、一般入試に比べるとかなり低いです。もちろん、受験科目が少ないので面接や小論文の比重は高くなりますが、検討する価値はあるでしょう。ただし、推薦入試では大学側が過去問を公開していない場合が多いので、医学部受験専門予備校などの独自リサーチを活用してください。

丸暗記するだけでは解けず、問題が難しいため応用力が必要とされるのは慶應大学です。どの科目もハイレベルな知識を必要とする出題で、かなりの考察力が求められます。受験生にとっては初見の問題と感じるものが多いのではないでしょうか。このような問題に必要な応用力を養うためには、順序立てて考え、解答に結び付ける方法を学んでいく必要があるのです。

考えることが好きな人は記述式が向いている

慶應義塾大学ほど難しくはなくても、考えることが好きな人は、記述式で解答させる大学を受験するのが向いています。昭和大学、日本医科大学、東京慈恵会医科大学、大阪医科大学、愛知医科大学などは記述式の中でも考察力が試される問題で、解法を覚えるだけでは解けません。考えることが好きな人はこのような大学を受験するのが良いでしょう。

偏差値50台半ばで医学部に入ろうと思えば、やさしい問題で問題量それほど多くない大学を受験すべきです。たとえば、岩手医科大学、東海大学、川崎医科大学、福岡大学などがそれにあたります。問題がやさしく、解答するスピードも要求されない場合、勉強ができる受験生とそうでない受験生の差がつきにくいのです。ですから、確実に解きさえすれば逆転合格の可能性が高くなると言えます。

これらの大学は、大手予備校の模試での合格偏差値は65前後なのですが、実際には偏差値55前後で合格している受験生もいます。ですから合格偏差値が10低い程度なら、対策次第では十分合格できる範囲なのです。日本大学や埼玉医科大学の英語のように、問題は難しくないけれど出題量が多い大学もあります。これらの大学はあえて問題を捨てるという判断をした方が良い場合もあるのです。解ける問題をきちんと振り分けるというテクニックは必要になってきます。

数学は誘導型問題かチェック

数学の問題では、問題タイプが小問集合問題、誘導型問題、非誘導型問題の3つに分けられます。

小問集合問題とは、比較的容易に特定分野の特定知識を使って解答できる問題です。誘導型問題は、大問中に答えへと誘導してくれる文章や小問があり、小問をきちんと理解していけば自然と解答に導かれます。

非誘導型問題は、大問中に解答へと誘導してくれる小問がなく、式の立て方、考え方、計画に至るまで、全て自分で処理しなければならない問題です。これを解くには、「どの角度から考えるのか」という視点や発想力を必要とします。数学で点を稼ぎたい受験生は、非誘導型の問題で他の受験生と大きく差をつけることが可能です。一方、数学が不得意な受験生は、標準問題の解法をしっかりと身につけて、誘導型の問題で少しでも加算してくことが合格に繋がります。

このように問題の質や傾向を研究していけば、単に難易度が高いか低いかだけではなく、問題のスタイルから自分に有利な大学が導き出せるのです。

捨てるべき問題には手をつけない

解けない問題に執着したり、惑わされたりするのは、はっきり言って時間の無駄です。それは受験勉強の段階でも同じことが言えます。過去問や練習問題を解いていて細かい知識も必要だからといってそこまで勉強し始めると、どんどんマニアックになってしまい、いくら時間をかけても受験には間に合わなくなってしまいます。その結果、必要な勉強をする時間がなくなり、落としてはならない重要な問題を落としてしまうのです。

捨てるべきマニアックな問題は、大学によっては10問中2~3問ある場合も。どれが捨てるべき問題なのかを判断するには、志望校の過去問を徹底的に研究して傾向を掴むしかありません。ただ、これはやや上級テクニックであるため、判断に不安があるなら医学部受験に精通した講師などにアドバイスを受けましょう。

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