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東京女子医大対談企画② 目指すはロールモデルの先生!女子医大生が思い描くキャリアとは?

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東京女子医科大学医学部5年生 W.Sさん
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東京女子医科大学医学部5年生 K.Tさん

意外に知られていない、医学部生のリアルな日常をお届けする「医大ライフ」。今回は東京女子医科大学の医学部に通う、W.SさんとK.Tさんにお話を伺いました。学科も部活も同じでよく2人で旅行をするとても仲良しなお2人。実習で出会った先生をロールモデルにされてる2人に、将来なりたい医師像についてお聞きしました!

学校の厳しさは大学によって全然違うと思うんですが、2人が通う東京女子医科大はいかがですか?

Wさん:うちの大学は比較的ゆるいですね。もちろんテストはあるんですけど、自主性を重んじてくれるので、普段勉強についてとやかく言われることはありません。

Kさん:テストも年に2回だけだしね。他の大学と比べて休みも充実してます。

充実ということは、お休みが長いんですか?

Kさん:長いというわけではないんですけど、他の大学は休み明けにテストがあるから全然休めないという話をよく聞きます。うちの大学は長期休暇の直前にテストがあるので、ちゃんと休めるんです。


そうなんですね。ゆるいとなると留年する人も多かったりしますか?

Wさん:そうでもないですよ。1年生から2年生に上がるタイミングで10人くらい留年したんですけど、それ以降に留年した人はほぼいません。

Kさん:そんなに勉強がめちゃくちゃ忙しいわけでもないですし、女の子は真面目だからコツコツ勉強してる人が多い印象ですね。

Wさん:そうじゃない人も一部いるけどね(笑)。その子は留年はしてないけど、テスト前はいつもヒィヒィ言ってます。

どの大学にも何人かはいますよね。5年生の今は忙しいですか?

Kさん:今は座学ではなく病院にて臨床実習期間でテストがないので、そこまで忙しくはないです。前まではテスト前にちょっと頑張りどきだなってタイミングがたまにあったんですが、今はないですね。むしろ今は常に勉強して、実習で必要な知識を補い続けないといけないので必死ではあります(笑)。

Wさん:その代わり実習で口頭諮問があるんです。科によってその厳しさは違うんですけど、患者さんの前で質問されるときもあるので、緊張感はあります。

Kさん:たしかに。毎日実習が終わった後はどっと疲れが出ます。

Wさん:今は外科にいるんですけど、先生のリアルな声を直接聞くのは勉強になります。外科は特に技術の進化が早いらしく、最新の進化をキャッチアップするのが楽しいと仰っていて、私も興味が湧きました。

Kさんが大学で使用している勉強グッズ

勉強になりますね。実習でびっくりしたことはありますか?

Kさん:地域医療実習っていう、大学病院ではない病院に行って行う実習があるんです。たまたまWちゃんと同じ病院に行くことがあり、皮膚科・形成外科のクリニックだったんですけど、そのとき40前後の男性の方が、治療で来院されてました。

皮膚の炎症が酷かったため、先生が、麻酔を打って皮膚を深さ3,4センチほど切除して、男性はかなり痛そうにしていました。その姿が痛々しくて…。

Wさん:あれはたしかにびっくりしました。容赦ないなぁ…と感じたんですけど、治すためには仕方がないし、医師とはこういう仕事なんだと改めて感じた1日でしたね。


それは衝撃ですね…。専門とかはそろそろ考え始めますか?

Wさん:専門はこの後研修で2年ほど病院を回って、その後に決める人が多いです。今は研修に行く病院選びの時期ですね。「この専門がいい!」って決めてる人は、その専門が強い病院を選ぶんですけど、私はまだ明確には決めてないです。場所は東京以外で探そうとは思ってます。東京の外に出たい気持ちもありますし、実家がある関西に戻るのも選択肢の1つです。

Kさん:私はなりたい科が決まっているので、その科が強い研修病院を探しています。医師として最初の2年間はその後のキャリアの基盤となるのでしっかりと修行できる環境がいいです。場所は東京近辺ですかね、地元に帰るなら一人前になってからですね。

Kさんと同じ実習グループの面々。日々切磋琢磨する良き友

今後のキャリアについて考えたりしますか?

Kさん:現役で医師として活躍されている先輩方とよくごはんに行くことがあります。みなさん興味のある診療科でバリバリ仕事されてるタイプなんです。それを見てると、結婚とかよりは私も自分の医師としてのスキルを磨くことを優先したいですし、結婚についてはまだ考えなくていいのかな、とはなりますね。

でも、いつかは結婚したいです。自分の親が仕事で忙しい中でも、私の授業参観や運動会などの学校イベントには全部来てくれていたので、私も自分の子どもにはそうしたいと思っています。なので、ある程度時間の融通が利く働き方をしたいです。でもそうなると、家庭優先になっちゃうのかなーとも思いますね。仕事を辞めるという選択肢はないです。

Wさん:私は受験生時代「医者になるんだし結婚はしないだろうな」と思っていました。でも大学に入って、現役で仕事をしながら子育てもされている先生方にたくさん会いました。「女医は結婚できない」が実は幻想で、自由に自分の人生を生きられることを知って、考えが変わりましたね。先生もそういうメッセージをよくくださいます。外科の先生で子どもを何人も育てている方もいて、大変だとは思うんですけど、私もそういう生き方をしたいなと最近は思ってます。

Kさん:大学で女性医師のキャリア授業があるんです。東京女子医大のOGの方で、臨床や研究、勤務医や開業医など様々な方が、自分のキャリアについて講演してくれます。その授業のおかげでいろんな生き方を知ることができます。またみなさん本当にパワフルで、そして誰1人として結婚でつまずいてないんです。女性の大先輩として尊敬します。

Wさんが勉強中によく友人が差し入れしてくれるスターバックスのラテ

いろんな人生の先輩と会う中で、ロールモデルとなる方はいますか?

Kさん:地域医療実習で出会った先生ですね。

Wさん:私も同じ!

Kさん:4月に地域実習で2週間お世話になったんですけど、今でも連絡を取り合っています。私たち2人と趣味も同じで、ごはんにもよく連れて行ってもらう、憧れの先生なんです。

昼間は仕事をして、夜は勉強会や趣味に出かけて、週末は学会で全国を飛び回って、4人のお子様をご立派に育てあげいらっしゃいます。旦那さんとも円満で、クリニックも繁盛してて、スーパーウーマンだと思ってます(笑)。

Wさん:患者さんにも丁寧なんです。基本は優しく丁寧に接して、例えば患者さんがお薬の服用をサボったときは、ちゃんと厳しく接します。本当に患者さんのことを考えてるんだと思います。そういった仕事のスタンスも尊敬してます。

Kさん:昔は今ほど女医の地位が確立されてなかったと思うんです。先生も「女の外科医はちょっと…」と言われたこともあると仰ってました。そんな時代に、仕事を頑張って、困難な状況を乗り越えられてきてます。だからこそ、その先生や大学の先生方といった上の世代の女医のみなさんがパワフルなのかな、と思います。


素敵ですね。最後に2人の理想の医師像を教えてください。

Kさん:恥ずかしい…!Wちゃんとは仲は良いですけど、こういう話はしたことないです(笑)。

Wさん:たしかに(笑)。私から先に行きます。

私は親が医者ではないので、後継ぎとかもないです。大学の友人は、開業医の子どもが多くいて、開業医とまではいかなくても親が医者という人がけっこういます。その人たちと比べたら、キャリア選びの制限は少ないと思います。親も専門外なので、「好きな道に進みなさい」と言ってくれてます。なので、自分のやりたいことを自由に選択できます。

今のところは外科に進みたいと思ってます。さっきの話と少し被るんですけど、家庭も仕事も両立できる医者になりたいです。私は1つのことに集中すると周りが見えなくなるタイプなので、これからはそこを直しつつ、ロールモデルの先生みたいに、全てに100パーセントを捧げられるような医者になります。

Kさん:私は小児科医になりたいです。私自身小さい頃入院したり、高校生のいとこを亡くした経験もあって、未来あるこどもたちを守りたいと思ってます。産婦人科医だった祖父がお産を担当した人が、私の友達のお母さんだったということがありました。そういった世代間の繋がりに関われるとステキだなと思っています。

子どもを診るだけではなく親御さんもケアができ、みんなを幸せにできる医師になりたいです。小さいお子さんを持つ親御さんは不安が大きいと思います。自分も結婚して、こどもを産んで母となり、自分の実体験をもとに患者さんをサポートしていけたらと思います。

2人の夢を応援します。本日はありがとうございました!

撮影協力: 「RESTAURANT 1899 OCHANOMIZU」
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